研修の概要
研修の概要
 

院長からのメッセージ

当院は南三陸に位置する気仙医療圏の中核となる病院で、研修指定病院であります。沿岸の基幹病院である岩手県立宮古病院、岩手県立釜石病院を協力施設としておりますので研修科の選択には柔軟に対応しております。また年間2万人弱の救急患者が訪れる救急センターを併立し ておりますし、医局の先生方も、研修医の教育には熱心であります。恵まれた環境、暖かい雰囲気の当院で研修なされることを是非おすすめいたします 。

大船渡病院院長 八島 良幸

臨床研修委員長からのメッセージ

岩手県立大船渡病院は地域病院でありながら救急救命センターを併設する地域センター病院です。そのため、恵まれた設備・恵まれた環境の中でプライマリーケアの研修から3次救急医療の研修までおこなうことができます。
また、大船渡病院は南三陸にあり、寒暖の差が比較的少ない海洋性気候で冬季でも積雪が殆どみられない温暖な地域です。海の幸にも恵まれています。どうか、この貴重な2年間を当院の良好な環境でのびのびと研修生活を送ることを望みます。

大船渡病院副院長 小笠原 敏浩

大船渡病院研修医からのメッセージ

最近暖かくなったと感じたら、研修して既に1年が経過していました。波の音に誘われて来てみたはいいけれど、波と戯れることもなく研修をしています。研修2年目ですが当然のことながら、研修始めに感じている戸惑いや不安は現在も拭い去ることは出来ず、現在も日々精進しています。
大船渡病院は、循環器内科の復活・消化器外科の増員・産婦人科の集約化により再び活気に溢れ始めました。昨年の研修開始当初は循環器内科の撤退といった衝撃的な事実を知らされ、絶望感に浸りつつ、2年次研修医におんぶに抱っこの状態で研修を開始しました。
当初は中央の病院にいたほうが多種多様な診療科にあふれ、医師の数も多く勉強になったのではないかと思っていました。しかし研修をしていくうちに、あたかも野戦病院のように自らも医者の一員として働かなければ患者を救えないという心意気が生まれ始めました。この事に関しては、人それぞれ考え方が違うので一概には言えませんが、研修医にとっては自分の能力の向上には最高の場所であると思いました。今振り返ってみると、症例件数も多く他の研修医と奪い合う事もあまり無く、2年次研修医や各科専門の先生の診療方法をじかに見学し、自分の診療方針・治療の間違いを確認できる機会が多いと感じた1年でした。
また医者の免許を持って現場で働くようになり、抱いていたイメージと異なる様々な現実が見えてきました。その中で最も「これが現実だ!」と思わされたのは、救急センターでした。「救急センター」=「重傷者または緊急で何かをしなければならない患者が溢れ返っている。たまに軽症がくる程度」と。ですが…救急センターに来院する患者さんは、まるでコンビニ感覚で、「仕事帰りに…」や「夜暇だったから…」、「お年玉を使おうと思って…」と感じる患者が7割から8割を占めまる現状でした。そんな中、たまにホンモノも徒歩で受診してくることもあるため、一概に「お大事に」とは言えないのが、とても歯がゆいところですが。
そんな救急センターでも記憶に残る重症症例も多々あります。救急センターで当直を始め3ヶ月、その頃までは脳出血患者に当たらず平和に過ごしていました。「なんだ。多いとはいえ脳出血なんて早々発症なんかしないじゃないか」と思っていました。ある日、いつも通り救急隊からの一報がきました。「意識消失の小児」という振れ込みで、「頭でもぶつけて親が心配して…」とタカを括っていました。しかしセンター到着時、その子の雰囲気が異常で、明らかに「マズイ!」と感じるものでした。すぐに頭部CTを撮影すると…なんと脳出血でした。初めての脳出血症例は動静脈奇形による小児の脳出血という記憶に残る症例になりました。すぐに岩手医大へ搬送となりましたが。
現在後輩の出来なかった3名の研修医は、なかなか研修医室で顔を合わせる機会も無く一日が終わっていくこともありますが、いつか3人で飲めることを希望にし、今日も元気に研修しています。

大船渡病院研修医 西成 悠
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